特殊詐欺防止へ、窓口の声掛け訓練

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声掛け訓練をする窓口担当者

JA北信州みゆきは、全国的に多発している特殊詐欺を未然に防ごうと、地元の飯山警察署の協力を受けて金融窓口での声掛け訓練をした。飯山市常盤のJA西部支所を会場にして、同署の職員が詐欺を持ちかけられた客を演じ、窓口担当者が対応した。
訓練は、客が来店して「今日中に息子が会社に金を振り込まないとクビになる」と定期貯金の解約を申し込もうとする場面を設定。窓口の担当者は、本人確認書類の提示を求めたり、送金が必要な詳しい理由を細かく聞き取った。その上で、詐欺の疑いがある場合は息子本人に連絡を取るか、警察に連絡する対応をした。
対応した女性職員が「相手が焦っていて聞く耳を持たない状況では対応が難しい」と実感を話すと、同署の職員は「相手を落ち着かせることが大切。座らせて話を聞いたり、複数で対応して詳しく聞いてほしい」とアドバイスをした。
警察職員によると、長野県内では10月末時点で約8億3000万円の特殊詐欺の被害が発生しているという。

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