野菜市でハクサイを購入する女性(10日、長野市で)
長野県のJA木曽と姉妹提携を結ぶJAながのは11日から3日間、御嶽山の噴火により降灰を受けたJA木曽の「御嶽はくさい」を直営の直売所で販売する。今年2月に両JAが締結した災害時の相互支援に関する協定に基づく取り組みで、買い取ったハクサイは300ケース(1ケース6玉)。JAながの運営の直売所で販売する他、女性部員や役職員も購入して支援している。
11日から同JAの農産物直売所「アグリながぬま」「あもり」「うえまつ」と「JAファームながの中部店」の4店舗で販売。売り場に「御嶽はくさい応援販売」と書いたポスターを掲示し、火山灰をかぶったハクサイを農家が一つ一つ水洗いして出荷していることや、安全性を説明して販売する。
8日には同JAの豊田実組合長と役員らがJA木曽を見舞った。豊田組合長は「一日も早い復旧を願っている。販売応援の他、人材の派遣や必要物資などの要望があれば支援したい」と協力を伝えた。
10日には、管内の営農センターや共選所で職員や女性部が購入したハクサイの受け取りが行われた他、野菜市で販売が行われた。女性部芹田支部の野菜市で「御嶽はくさい」を購入した女性は「農家の皆さんは大変な苦労をされているようで、少しでも支援になれば」と話していた。