玄関ホールで行われたサイトウ・キネン・フェスティバル松本の特別出前コンサート
サイトウ・キネン・フェスティバス松本は、3月に開院した佐久市のJA長野厚生連佐久医療センター玄関ホールで、小澤征爾音楽塾塾生4人の特別出前コンサートを行った。センターの入院患者や地域住民ら約450人が来場し、立ち見が出るほど多くの人が、生演奏を聴いた。
JA長野厚生連の油井博一専務は「佐久総合病院の理念に『医療および文化活動を通じ、住民のいのちと環境を守り』とあるように、センターも医療の発信とともに文化の発信もしていきたい」とあいさつした。
バイオリン、ビオラ、チェロの楽器で、「愛の賛歌」や映画「となりのトトロ」のテーマ曲、「星に願いを」など10曲を演奏した。来場者は音楽に合わせて体を揺らしたり、足でリズムをとったりして、生演奏の音色に感動していた。
センターの渡辺仁院長は「このコンサートで、多くの方が病院へ楽しい気持ちで来院してもらえたことが素晴らしい。今後は病院の風景やスタッフの笑顔などで患者さんを楽しい気持ちにしたい」と述べた。
来場者からは「玄関ホールで演奏するので、音色が悪くなるのではないかと思っていたが、とてもきれいな音色で感動した」「思い入れがある楽曲を聴いて、当時の思い出をよみがえらせてくれた。来年もぜひ、佐久医療センターで開催してほしい」などと話していた。