ブドウ「ナガノパープル」出荷が最盛

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出荷を迎えた「ナガノパープル」

JA須高でブドウ「ナガノパープル」の出荷が最盛を迎えた。管内にある長野県果樹試験場で育成された品種ということもあり、JAは早期から他品種からの改植や栽培指導、地元の自治体と連携したPR活動を展開。生産と広報の両面から積極的に振興した結果、生産量で全国一の産地として定着した。収穫は、9月いっぱいまで続く見込みだ。
「ナガノパープル」は2004年に品種登録された県育成の新品種。種がなく、皮ごと食べられるブドウでは珍しい黒系品種でもある。大粒で、高糖度ながら爽やかな甘さが特徴。皮にはポリフェノールが豊富に含まれ、健康志向の消費者にも魅力を訴求できる。
生産量の増加に伴い知名度が上がり、2013年には日本野菜ソムリエ協会がブドウをテーマに開いた第15回野菜ソムリエサミットで、JA産の「ナガノパープル」が食味評価部門の大賞を受賞した。
皮ごと食べられる半面で、皮が薄く裂果しやすいため栽培が難しい課題もある。今年は、出荷を控えた時期の多雨などを受け、栽培条件としては厳しい年となった。農家とJAの努力により、出荷量は例年より少なめだが、出荷は順調に進んでいる。
JAは収穫期間中、ブドウを特別価格で提供する「ぶどう祭り」を管内の各地で開催する。会場や日程などはJAのホームページで確認できる。販売企画課の滝澤聖課長は「農家と職員の努力の結晶をぜひ一度食べてほしい。多くの人に足を運んでもらいたい」と話している。

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