新たな栽培方法導入園地を視察

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大草仕立てのもも園地を視察する生産者

長野県の果樹研究会篠ノ井支会は、長野市篠ノ井の果樹園地で会員23人が参加して栽培検討会を行った。新たな栽培方法を導入しているリンゴ、ブドウ、桃の各園地を巡回した。
リンゴ園地ではJM2台木の半わい化栽培、ブドウ園地では短梢(たんしょう)仕立て、桃は山梨県韮崎市大草町で始まった仕立て方を参考にした、篠ノ井改良型大草仕立ての栽培方法などを視察した。
桃の改良型の大草仕立ては、地面から30センチほどの高さを確保し、帆柱を立て、要主枝を開かせるように誘引し、主枝の分岐点を低くし、栽培距離を広げたもの。低樹高に仕立てて、作業を効率化する。また樹間が広くて日当たりが良く、着色も良くなるなど成果を上げている。
新植や改植を検討する生産者の選択肢の一つとなっている。参加した会員は「作業効率や収量は実際にどうか」など積極的に質問していた。
支会の代表を務める松本良広さん(62)は「農繁期だが収穫前の状態を見られ、会員が集まって情報交換を行えて大変有意義だった」と話した。
一方、リンゴ、ブドウの新栽培法はいずれも省力栽培法。会員は、作業利点などの情報を共有した。

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