JAみなみ信州とJA畜産協議会、JA全農長野は、飯田市の三尋石集蓄場で第65回下伊那子山羊（やぎ）市場を開いた。雌43頭、雄8頭が出品され、共進会で最高位の県知事賞に、飯田市鼎の関島和人さん（81）の雌子ヤギが選ばれた＝写真。共進会後のせりでは50頭が落札され、最高価格は雌の10万円、平均価格は雌4万9744円、雄5万8429円と前年並みだった。
同市場に出品する子ヤギは全て日本ザーネン種で、登録品種による子ヤギ市場は日本で唯一。会場には、生産者や買参人、関係者ら100人が訪れた。JAの矢澤輝海組合長は「飼育されている方は80歳以上の高齢者の方が多いですが、伝統を絶やさないようにJAとしても協力していきたい」とあいさつした。
県知事賞の関島さんは15年ほど前からヤギを飼育していて、今回で5回目の受賞となった。
県知事賞の他の入賞者は次の通り。
◇雌の部▽優秀賞＝三池一矢（大鹿村）▽優良賞＝城田正治（阿南町）原武茂（阿智村）
◇雄の部▽特別優秀賞＝関島常次（飯田市）▽優秀賞＝佐藤一史（下條村）▽優良賞＝城田正治（阿南町）