児童が野菜直売所運営、「おいしさ知って」

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南牧小学校で野菜の直売店

南牧村立南牧小学校の6年生は代々、学級菜園で育てた野菜を販売する直売所「南小店」の運営に取り組んでいる。32年目の今年は7人で"営業"。7月上旬の開店に向け、価格設定や呼び込み用の旗の勢作などの準備を進めてきた。「お客さんを満足させたい」との思いから、栽培品目を約20種まで増やして品ぞろえを確保し、10月下旬まで営業する予定だ。
同校前の国道141号沿いに構える同店は無人直売所。活動を始めた当初は長机を並べて販売していたが、保護者の協力を得ながら屋根付きの小屋へと進化を遂げた。
開店を迎えた店の棚にはレタス、ハクサイ、グリーンボールなど地元の野菜がずらり。現在は学級園で収穫が始まっていないため、周辺農家や児童の自宅の畑で収穫した農作物を並べている。1品当たり20~100円と値ごろな価格に設定し、販売金は学校備品の購入代金に充てるという。
今年の開店日は、群馬県から観光で野辺山高原を訪れた女性らが来店して野菜を購入。児童らは初販売を喜んだ。担任の月岡恵理教諭は「栽培から販売まで一連の流通について、村の基幹産業である農業を通じて体験できる」と活動の意義を評価する。児童は「野辺山高原の野菜のおいしさを知ってほしい」と、活動を通じて地域への愛着を深めている。

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