持ち込んだスイカを手際よく荷降ろしする生産者
JA松本ハイランドは、露地栽培によるスイカの出荷を始めた。今年は2月の大雪や4月の低温の影響で苗の定植が遅れたものの、5月以降の好天に恵まれて生育が回復。昨年と同時期の出荷にこぎ着けた。ブランド「JA松本ハイランドすいか」として出荷できるスイカは糖度11以上が条件で、試し切りでは糖度12と高品質に仕上がっている。
出荷初日は生産者4戸が900玉を松本市波田のJAすいか共選所へ持ち込んだ。JA管内の生産農家は238戸で、栽培面積は235ヘクタール。露地物の出荷は9月中旬まで続き、スイカ全体の出荷量は102万ケース(1ケース2玉)、販売高は27億円を計画する。
JAは3年前から、スイカの内部品位分析結果を生産者へ報告するシステムを導入。出荷品の等級比率の他、糖度や熟度、外観などによる格落ち情報を伝えている。翌日からの収穫や出荷に生かし、産地全体の品質向上に取り組んでいる。
7月19、20の両日は、松本市のJAあぐり資材センター和田で「すいか祭り」を開く予定で、スイカの特価販売をはじめ、重さ当てクイズや早食い競争など各種イベントを企画している。