粒の大きさ、色づきなどを入念にチェックする検査員
JA松本ハイランドは、JAが販売する果実の統一ブランド「松本ハイランドフルーツ」の先陣を切って、ハウス栽培のブドウ「デラウェア」の出荷をスタートさせた。ハウス物は7月下旬から「ナイヤガラ」「巨峰」「ピオーネ」「黄華」と順次出荷され、露地栽培の「デラウェア」は8月上旬に出荷を始める予定だ。
ハウス栽培「デラウェア」の出荷初日は生産者3人が150ケース(400キロ)を松本市里山辺のぶどう山辺集荷所に持ち込み、検査員が房ぞろいや粒の大きさ、色づきなどを入念にチェックして等級を決定した。検査したサンプルの糖度は出荷規格の18を大幅に超える24.6と高品質に仕上がっており、ほとんどが最上位等級の「秀」に格付けされ、地元市場荷出荷された。
JAの今年度のブドウ販売計画は約9億4000万円で、ハウス栽培ブドウ全体は約1億3000万円を計画する。JAぶどう部会の赤木隆泰副部会長は「2月の大雪の影響や燃料の高騰で暖房コストが上がり、加温を控えたため出荷が遅れたが、高品質に仕上がっている。安全・安心なブドウを多くの消費者に届けたい」と話す。