収穫支援が後押し

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栽培が盛んになってきたキャベツの収穫作業

長野県のJA塩尻市管内で、主力品目であるレタスの補完品目としてキャベツの栽培が盛んになってきた。担い手不足から作付けを見合わせていた畑の有効活用と農家の所得向上を図り、3年前に導入がスタート。JAが運営する「収穫支援センター」に収穫作業を委託することができ、多大な労力が不要なこともあって作付面積が年々増えている。
JA管内では、群馬県を中心とするキャベツ主産地との競合を避けるよう計画的に作付けして、6月中旬に出荷している。農家は定植後に防除などの管理が必要となるが、同センターが収穫作業を全て引き受けるため、少ない労力で導入できる。
同センターは現在17人体制で、レタスやキャベツの他、夏にジュース用トマト、秋に果樹の収穫を支援している。今年のキャベツの収穫の受託面積は3.8ヘクタールで、収量は1万5000ケースを見込んでいる。JAの指導員は「生産者の手取り向上と遊休農地の有効活用を両立できる。JAも販売や予冷庫の利用などで収益増につながる」と有望視する。

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