活発な意見交換が行われたタウンミーティング
長野県は、佐久市岩村田の県立北佐久農業高校で、県民が阿部守一知事を交えて意見を交わす県政タウンミーティングを行った。「学校で知事と語ろう―若者の声を県政に―『農業高校生と語る長野県農業の将来』」と題した意見交換会には、同校の生徒会や農業クラブの役員ら31人が参加。長野県の農業や農業教育などについて知事と意見を交わした。
教育や県政の課題などを農高生と意見交換し、県政の参考にしようと開かれた。生徒からは「土地や農業機械など初期投資が負担となり就農が難しい」「常に作業があり休みが取りにくい」などの意見が出された。
知事は「他分野と比べ、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の議論が進んでいないのが農業。みんなで考えていくことが必要だ」と話した。また、「農業は食品、観光、教育など多くの分野の根本になっている。誇りと自信を持って学んでいってほしい」と生徒を激励した。
進行役を務めた同校生徒会副会長の横尾映二さんは「知事に自分たちの思いを直接伝えられるのはめったにない。よい経験になった」と話した。