ヒマワリの生育を確認する生産者ら
JAあづみは、管内で特産化を目指すヒマワリの圃場(ほじょう)巡回検討会を開いた。農家やJAと松本農業改良普及センターの担当者ら約20人が参加。JA管内の圃場3ヵ所を巡り、生育状況や栽培の注意点を確認した。
主力品種は「サンリッチオレンジ」と「サンリッチレモン」で、出荷量は県内一。今季は関西の市場を中心に、昨年より2000箱(1箱50本)多い1万箱の出荷を見込む。今年の栽培面積は前年比50アール増の2.2ヘクタールと年々増えている。
検討会は、同普及センターの水谷俊英主査が講師となり、水やりのタイミングや温度管理、消毒方法などを指導した。水谷主査は「ハウス栽培は病気になりにくいが、水やりや温度調節に気を配らないといけない」とし、2月の大雪の影響で害虫が生き残り、花弁や葉の食害が出ているため「定期的に農薬を散布してほしい」と注意を促した。
ミニトマトのハウスを利用して初めて栽培する松本市倭の辺見兼良さん(64)は「試行錯誤しながら栽培をしている。今後の栽培に生かしたい」と喜んでいた。