「竜峡小梅」の漬けかたを伝承

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およりてファームで開かれた講座

長野県飯田下伊那地域特産の「竜峡小梅」をおいしく漬けるための伝承講座が、JAみなみ信州管内の各地で開かれている。梅の調理方法と食文化を母親世代や後世に広く伝え、竜峡小梅の消費を拡大する狙いだ。飯伊地区農村女性団体連絡会議が主催し、7月まで計10会場で開く予定だ。
JA女性部が講師を務めた飯田市のおよりてファームでは2講座に約80人が参加した。同部なかよし倶楽部の西塚洋子さん(70)ら名人が、小梅のカリカリ漬けや梅みそ、ぽったり漬けなどの調理方法を指導。かりっとした食感を得るためのポイントとして「塩とにがりで思い切り強くもむことが大切」とアドバイスした。
加工前にしっかり水に浸すことも重要とし、配布したレシピの手順に沿って実演をした。受講生の中には下伊那農業高校アグリサービス科2年生8人の姿もあった。宮島成美さん(17)は「いつも祖母が漬けているが、梅を漬けることの大変さが分かり勉強になった」と話した。
飯伊特産の竜峡小梅は輸入品の増加に伴う価格低迷で生産者が激減したが、近年は価格がやや安定し、JA梅部会は今年、昨年並みとなる440トンの出荷を見込んでいる。

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