ハウスに並べられた野菜苗
南牧板橋のJA長野八ヶ岳南牧育苗センターで、野菜の育苗作業が続いている。例年の最盛期は3、4月だが、今年は2月の豪雪災害により農家の定植作業が2週間ほど遅れており、同センターの利用需要が絶えない状況が続いている。需要は例年より2、3割多く、現在も育苗ハウス内は青々とした育苗トレーでいっぱいだ。
同センターも2月の豪雪を受け、役職員が懸命に育苗ハウスの除雪を行なったが8棟のうち2棟に被害が発生した。被害を受けたハウスを応急処置し、全8棟のハウスで播種(はしゅ)開始にこぎ着けたのが3月初めだった。
JAは、全国で多くの農家のハウスが被害を受けたこともあり、建て替え用パイプハウスの入荷が一気に進まない状況から、職員らが使わなくなったパイプ資材を集めて育苗ハウスを簡易的に増設するなど対応して復旧に努めている。
野菜は、苗の良し悪しが定植後の生育と品質を大きく左右する。JAの担当者は「品質管理に細心の注意をはらい、活着の良い丈夫な苗作りに努めたい」と話す。