再生した棚田に田植え、都市住民も協力

「再生した棚田に田植え、都市住民も協力」の画像
再生した棚田で田植えをする保存会員ら

大町市美麻で荒廃した棚田の復活に取り組む「わかたの棚田再生保存会」は、復活させた17枚の水田約20アールに手作業で田植えをした。同地区の伊藤勝雄さんらが、「およそ30年前まで見られた棚田の風景を取り戻そう」と2010年ごろから活動をスタート。子どもたちの山村留学を通じて交流していた都市住民らの協力を受けながら、水田再生を進めている。
今年は愛知県、神奈川県などから約20人が田植えに駆け付けた。参加者は「残雪の北アルプスと新緑が美しい。ここに来るたびに心が洗われる気分」と話しながら、「あきたこまち」の苗を植えていた。
今春は田のあぜをイノシシに破壊され、4月には協力してくれている住民らと一緒に修復作業も行なった。伊藤さんは「イノシシなどの獣は水路に住む虫などを食べるため掘り起こすのだろう。修復は大変だが山間部に住んでいれば仕方ないこと」と笑う。

MENU