施設キュウリ規格徹底、厳しい基準でブランド確立

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10種類に細分化された出荷規格を確認する生産者

JA松本ハイランド果菜部会施設専門部は、施設キュウリの目ぞろえ会を松本市のJA島立野菜集荷所で行い、生産者や市場関係者ら45人が出席した。産地ブランドを確立するため、生産者が一丸となって統一基準での出荷を徹底する方針を確認。荷造り検査により問題があった生産者はその日の荷をすべて格下げするなど、厳しい基準を設定して、消費者と市場の信頼を勝ち取る考えだ。
目ぞろえ会では、JAの営農指導係が統一基準での出荷の徹底に向けた荷造り検査について説明した。具体的には、検査を定期的に行い、問題があった生産者はその日の荷をすべて格下げし、翌日から当面すべての荷を検査する。さらに、改善されない場合は別出荷と別精算も検討するなど厳しい基準を設定する。
JAは「ちょっと待て!その一玉が産地をつぶす」「これくらいと思う気持ちが命とり!」など4項目を掲げ、品質向上運動に取り組んでいる。果菜部会の小野靖彦部会長(53)は目ぞろえ会で、一人の品質低下が産地全体の評価に影響し、全体の売り上げを下げてしまう実情を指摘。「高く売ってくれ、ではなく、高く売れる物を出荷することが重要。統一した品質の出荷を心掛けてほしい」と呼び掛けた。
今年の施設キュウリの出荷は例年通り4月10日から始まった。同集荷所では荷受け時間を昨年より30分延長し、春出荷が終わるまで休みなく集荷を受け付ける。県内をはじめ、中京や大阪方面の市場へ16万ケース(1ケース5キロ)を出荷する計画だ。

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