野菜農家活気づく−作付面積の拡大、低コスト化推進

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功績者表彰を受ける那須野さん

JA上伊那野菜部会は3日、伊那市の本所で第18回定期総会を開いた。部会員やJA職員ら約110人が出席。2013年度の事業報告や14年度の事業計画など4議案を承認した。栽培者表彰では功績賞に那須野要助さん、佐々木孝則さん、(株)田切農産、功労賞に30人6団体を表彰した。
13年度は、4月下旬の凍霜害や夏場の高温干ばつ、9月の台風など異常気象の影響で全体の出荷量は前年を下回ったが、販売金額は前年比105%だった。特にブロッコリーは、12年度の64ヘクタールから13年度は約72ヘクタールまで面積を広げ、初めて販売額3億円を達成。業務用キャベツも営農組織を中心に面積を拡大し、約10ヘクタールで462トンを出荷した。
また、鳥獣対策としてトウガラシ、業務用・加工用として要望の強いニンジン、市場からの要請が強いスナップエンドウなどの試験栽培を行った。同部会では、今年度も引き続き安定供給のため作付面積の拡大、省力化や低コスト化への取り組みを推進する。
大沼昌弘部会長は「毎年異常気象に悩まされるが、野菜の産地として上伊那地域の一層の発展を目指そう」と呼び掛けた。

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