播種が始まった育苗センター
上伊那地域で稲作農家に供給する苗の播種(はしゅ)作業が本格的に始まった。JA上伊那は箕輪町と飯島町にある2ヵ所の育苗センターの他、管内の営農組合などに播種作業を委託。今年はうるち米、酒造好適米、もち米合わせて約40万枚を供給する予定だ。
箕輪町の箕輪育苗センターは今年、辰野町、箕輪町、宮田村の農家に約7万5000枚の出荷を予定する。播種プラントを昨年更新したことで、播種のスピードが1時間当たり1500枚と従来の1.5倍に向上。1日平均6000枚を播種している。また、種子消毒に農薬を使わない温湯消毒を導入し、播種後に出芽室で保管し、3日後に農家や苗を仕上げる委託ハウスに出荷している。
JAは、近年は夏の高温の影響で出穂期が早まり、胴割れによる品質低下を招いていることから、今年は田植えの時期を遅らせるよう指導している。上伊那地域の田植えは5月中。下旬がピークになる見通しだ。