食農教育教材本の贈呈
長野県JAバンクは、食農教育と環境教育をテーマとした補助教材「農業とわたしたちのくらし」を県教育委員会に贈呈した。JAなどを通じて県内の全小学校と特別支援学校の計384校に配布する。教材は農産物が消費者に届くまでの仕組みや、全国の産地などを紹介する内容。授業で活用してもらい、子どもたちに食と農業、環境への理解を促す考えだ。
小学校5年生を中心とする高学年や、特別支援教育を受ける児童を対象に作成。子どもたちが自ら考えて書き込めるワークシート方式を取り入れ、農業に関心を持てるよう工夫した。寄贈は今年度が7年目で、約2万3000部を作成した。
贈呈式では、JA長野県信連の山岸亨理事長が「食をキーワードに総合的な学習ができるので、農業への理解を多面的に広げてほしい」と話した。
教育委員会の伊藤学司教育長は、農業が盛んな長野県では、とりわけ農業について学ぶ必要性があるとして、「農業と距離のある生活を送ってきた教諭も多く、こうした教材は大変ありがたい」と感謝した。