不測の事態に備えを−グリーンファームで防犯訓練、危険物販売で指導も

「不測の事態に備えを−グリーンファームで防犯訓練、危険物販売で指導も」の画像
グリーンファーム中央店で行われた訓練

JA信州うえだは19日、上田市国分のグリーンファーム中央店で、上田警察署と連携して防犯訓練を行った。防犯体制の強化と職員の防犯意識向上を目的にしたもの。店舗職員やJA管内グリーンファームの各店長ら約10人と同署員3人が参加した。
営業中に拳銃を持った犯人が押し入り、人質をとって現金を要求するケースを想定して行った。強盗に扮(ふん)した同署員が「金を出せ。早くしないと殺すぞ」と大声で脅すと、店長役の職員は安全を確保した上で、模擬紙幣を手渡した。逃走する犯人にカラーボールの代わりに水が入ったボールを持って男性職員が追跡。同署員による犯人の容姿や特徴に関する事情聴取を行った。
訓練終了後の講評で、同署生活安全課内上小防犯協会連合会事務局の浅川玲子さんは「訓練では、犯人追跡の素早い行動とカラーボールの投げ方が適正だった。万一の場合は、お客さまと職員の安全を第一に、みんなでサポートしながら協力しよう」などと話した。
その後、爆発物の原料になり得る物質の適正な販売や管理について同署員が指導した。
2005年にロンドンで発生した爆発物を使用したテロ事件を踏まえ、農薬など身近に存在する原料を使用した爆弾製造を防ぐため、危険物を取り扱う業者の管理徹底が見直されている。
硫酸や塩酸、尿素などの11品目が含まれる商品を購入する場合は、住所・氏名・連絡先が記載された管理簿に記入することを指導。参加した職員全員で重要性を再確認した。
JA営農部生産資材課の新保昭二課長代理は「実際に強盗に襲われた際の対応力を身に付けることができ、特殊詐欺にだまされないようあらかじめ手口を知っておくことの重要さを感じた。また、爆発物の原料になり得る商品については、より一層慎重に扱い、犯罪の未然防止のため、事故の起きないように各店舗で徹底していきたい」と話した。

MENU