米こうじを作る組合員
伊那市東春近の農家女性14人でつくる伊那華(いなか)のみそ娘加工組合の熟成米みその仕込みが、本格化している。同地区の加工場では、組合員が交代で仕込み作業に追われている。みその消費量は年々減少しているため、例年の半分の6トンを、17日までに仕込む予定だ。
同組合が造る熟成みそは、上伊那産の大豆「ギンレイ」と米「コシヒカリ」を原料にしており、添加物は一切使わない。精製された粗塩を使うことで、味がまろやかなのが特徴だ。蒸した米にこうじ菌をつけて2日間おき、蒸した大豆と粗塩を混ぜておけに詰める。その後、温度の低い熟成室で1年以上熟成させる。熟成させることでみそ本来の色になり、味がなじむ。
同組合は2001年からみその加工を始め、今年で14年目。小林都志子組合長は「気温が上がり、こうじの出来も良くなっている。おいしいみそができそう」と期待を寄せていた。
伊那華のみそ娘の米みそは、JA上伊那のAコープ店や直売所、ファミリーマートJA店などで順次販売する。900グラム入りカップ、1キロ袋詰め共に800円(税抜き)。