帰農塾が閉講、41人に修了証。学んだこと生かす、地域農業の一翼担って

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修了証を受け取る受講生

JAみなみ信州と下伊那農業改良普及センターは4日、飯田市鼎のJA営農部で、2013年度の帰農塾閉講式を行った。
開講7年目となる13年度は49人が受講。基礎講座は全員が受講し、りんごコース10人、柿コース22人、きゅうりコース7人、アスパラガスコース5人、花コース17人、トマトコース21人が、農業経営に必要な基礎知識や栽培技術を学び、各コース年間4〜7回の講座が行われた。
式では、出席率50%以上の受講生41人に修了証が授与された。
同センターの森本勉次長は「県の農業生産額は年々右肩下がりで、食と農業を振興するためには担い手の増加が一番必要です。皆さんは学んだことを実践し、自分の労力の範囲で頑張り、地域農業の一翼を担ってほしい」とあいさつ。
JA営農部の澤胗実也部長は「現在の農業の主力年齢は70代が非常に多く、帰農塾の修了生は、これからの地域・農業を牽(けん)引していく力になることができると思います。安全・安心でおいしい農産物を作ってください」と呼び掛けた。
帰農塾を修了した60代の男性は「農業は健康維持にもつながります。学んだことを生かして、おいしい野菜を作っていきたい」と話していた。
帰農塾は、退職後に農業経営に取り組みたい人を対象に、必要な基礎知識や作物の栽培方法についての講座を開き、地域農業の担い手の育成支援を目指している。
14年度は、13年度と同じ各品目コースが開かれ、5人のリピーター(再来訪者)を含め47人の申し込みがあり、18日に開講式が行われる。

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