組合長(JA上伊那)に報告、雇用創出で活性化期待

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JAの御子柴組合長に受賞を報告する平澤さん(左から2人目)

飯島町で遊休農地を活用して栗の生産を行う一般社団法人「月誉平栗の里」が、県などが主催する遊休農地活用功績者表彰で県知事賞を受賞した。6日に代表理事会長の平澤晃さん(72)ら3人が伊那市のJA上伊那の本所を訪れ、御子柴茂樹組合長らに喜びを報告した。
栗を栽培する「月誉平」と呼ばれる地域は、同町田切の東側に位置する丘陵地。農業者の高齢化や担い手不足、猿やニホンシカによる獣害により近年は農地の荒廃が深刻化していた。そのため2011年5月に遊休農地の地権者45人やJA、同町にある栗菓子製造販売会社「信州里の菓工房」(岐阜県恵那市)などが会員となり法人を設立した。
遊休農地を集積し約1キロにおよぶ獣害進入防止柵を設置。再生した農地約4.3ヘクタールに1278本の栗を定植し栽培を始めた。
同町では栗の振興に力を入れており、会員が生産から加工販売まで一貫して行う6次産業化の取り組みとして雇用の創出など地域活性化の効果が期待されている。
同法人では8月下旬からの初出荷を控え、平澤さんは「会員の一丸となった取り組みが高く評価されてとてもうれしい。土地を守ることが第一の目的。継続的な農業経営基盤をつくり、皆で楽しい農業をしていきたい」と話した。

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