挨拶する清水部会長
JAみなみ信州花き部会は1月28日、飯田市鼎の同JA営農部で花き生産振興大会を開き、部会員約80人が参加した。同部会は今年度、第42回日本農業賞の集団組織の部で大賞、第52回農林水産祭の園芸部門で内閣総理大臣賞を受賞し、長年の取り組みが評価された飛躍の年となった。
大会では2014年度の花き振興方針を協議。「販売額8億円に向けた産地づくり」を目標に、施設化や新規栽培の推進、振興品目の設定と統一指導による品質向上、新品目の栽培などに取り組むことを確認した。清水芳実部会長は「今年度はうれしいことに始まり、うれしいことで終わった。受賞を励みにJAブランドを確立して8億円の産地を目指す」とあいさつした。
大手花き卸売会社「大田花き」(東京都)の寶代三嗣副チームリーダーは「大きな賞を受賞して全国の産地や消費者から注目が集まっている。みなみ信州ブランドの名に恥じない生産に取り組んでほしい」と要望。「世田谷花き」の松成喜一郎課長は「さらに生産を伸ばすためには柱となる新しい品目が不可欠。消費者は常に新しいものを求めている」と話した。
JA営農部によると、管内の今年度の花き生産は春先の凍霜害の影響で前年より数量が減少したものの、円安により輸入花木が値上がりして国産の花木の需要が高まったことで前年より単価が高く、販売額は前年並みの約5億1000万円を見込んでいる。