五穀豊穣を願う「御田植神楽」を奉納
佐久市田口の新海三社神社で、新春の耕作前に今年の五穀豊穣(ほうじょう)を願う「御田植祭」が行われた。秋の豊作を予祝する伝統の神事。大勢の観客が見守る中、神官と氏子総代12人が神楽殿を水田に見立て、あぜ塗りや餅つきなど一年間の米作りをコミカルに舞う「御田植神楽」を奉納した。
神官とキツネに扮(ふん)した氏子が、あぜ塗りや田起こしを披露。くわに見立てた先端に餅を刺した棒で「すっかり、べったら」と声を掛け合い、ユーモラスに演じた。田植えは、おかめやひょっとこ面などを着けた6人の氏子総代が一列に並んで手植えを再現。苗に見立てた松葉を並べ「腰が痛い」と背伸びして観衆の笑いを誘った。
初めて訪れたという観客は「見ている人みんなを笑顔にしてくれる楽しい神事。来てよかった。今年一年が幸多き年になってほしい」と話していた。