真剣な顔つきで講義を聴くJA講座参加者(長野県豊丘村で)
JAみなみ信州豊丘支所は、今年度から正組合員として加入した女性を対象に「組合員1年生のためのJA講座」を同支所で開いた。地区のJA理事が講師を務め、協同組合の役割や存在意義、株式会社との違い、JAの経営状況や今後の展望などについて、新組合員の女性18人に分かりやすく説明した。女性組合員にJAへの理解を深めてもらい、意見を運営や事業に反映させる。
JAは2013年度、正組合員の加入促進運動に取り組んできた。同支所は女性部の協力を受け、集落懇談会や女性部活動などで加入を呼び掛けた。その結果、18人の女性が新たに正組合員として加入した。管内11ヵ所の総合支所別では、他支所を圧倒して最多だった。
同講座は、新規加入を中心に女性組合員を対象に開催。正組合員について学んでもらう。講座では、人が助け合い、支え合う協同組合の仕組みや、JAと株式会社との違い、JAの経営状況や今後の展望などを説明した。
講師を務めた同地区の丸山恒夫理事は「女性目線のJA運営が重要だと考えている。女性が結束して意見を出すことが必要で、小さなことでも行動を起こしてほしい」と呼び掛けた。
参加した栗澤友子さん(66)は「女性が集まることで大きな力になり、何か新しい活動ができればよいと思う」と話した。