雑草稲の根絶重要、水田作を考える会で確認

「雑草稲の根絶重要、水田作を考える会で確認」の画像
食味コンクールで米を試食する参加者

長野県佐久農業改良普及センターとJA佐久浅間は、「佐久地域の水田を考える会」を佐久市の県佐久合同庁舎で開いた。生産者や行政、JA関係者ら約130人が参加。雑草稲(赤米)の防除を主題に討論し、米の産地として地域が生き残る上で、農家が一丸となって雑草稲の根絶を図る重要性を確認した。
討論会では、行政とJAでつくる佐久地域雑草イネ対策プロジェクトチームが効果的な除草剤の検討や発生圃場(ほじょう)のマッピングなどの活動を報告。「色選は最終手段。米の産地として一粒でも混入を許さない意識を持つことが重要」と、地域での根絶を強く訴えた。
食味向上については、同地域の45ヵ所の水田で行われた地力調査の結果を踏まえ「地力の指標となる可給態窒素の多い水田では収量は増加するが、たんぱく質含有率が上がり食味値が下がる傾向にある」との分析などが報告された。
ブランド米と佐久産の米を食べ比べる食味コンクールでは、新潟県魚沼産「コシヒカリ」と管内4地区で生産された「コシヒカリ」を試食。食感や色、香りの違いを確認した他、「全国農業高校お米甲子園」で金賞を受賞した佐久市の臼田高等学校グリーンライフ科の「アゾラ米」を特別試食した。

MENU