寒締めホウレンソウ出番、栽培面積2.5倍に

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出荷会議で糖度を測る生産者ら

JA上伊那管内で、主に12、1月に出荷する寒締めホウレンソウの生産が浸透してきた。同JAは「冬場は、しみるが雪が少ない」という立地を生かし、冬場の収益確保による農家の経営安定を図り3年ほど前から栽培を推進している。今年度は伊那市や南箕輪村を中心に農家26戸が、昨年と比べ2.5倍の1.7ヘクタールで栽培する計画だ。
寒締めホウレンソウは冷たい空気にさらすことで糖度を上昇させるのが特徴で、通常のホウレンソウよりも甘味が強い。立性ではなく、葉が縮んでいるため市場性がないとされてきたが、近年は見た目より味を重視する消費者が増え、販売形態や品名を変えることにより差別化が図られて需要が高まってきている。
出荷時期を控えた11月下旬、南箕輪村の伊那広域野菜選荷場で開いた出荷会議に生産者15人が集まり、出荷規格や選別基準などを確認した。特に、こだわりとする糖度について、同JAの担当者は8以上の出荷徹底を呼び掛けた。

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