支援対象の農家に資材を届けるJA職員
JA塩尻市はこのほど、今年4月に塩尻地域を襲った凍霜害で被害を受けた農家に対し、農業資材などの支援物資の配付を始めた。被害農家が営農意欲を減退しないための支援が目的。
支援を受ける農家は野菜農家で139件、被害の大きかった果樹農家は408件が対象となる。JAの職員が来年に向けての営農に必要な支援資材を各農家に配達する。被害割合に応じての支援で、30袋の肥料を受け取る農家もある。支援には塩尻市が補正した農作物等災害対策事業補助金が充てられる。
支援物資を受け取った塩尻市宗賀の果樹農家の塩原仁さん(64)は、今年は大変な年だったと苦労を語り、「支援は助かる。これを機に栽培に励みたい」と話した。
JAの上條宏農業部長は、生産者の多大な苦労に感謝を述べ、「資材を使って来年度に向けて意欲的に営農に取り組んでほしい」と語った。
資材は年内をめどに配付する。