小口利幸塩尻市長に要請書を手渡すJA塩尻市の西村泰博理事長とJA洗馬の塩原昭雄組合長
JA塩尻市とJA洗馬は、塩尻市長に対して環太平洋連携協定(TPP)交渉に関する要請をした。年内妥結に向け加速を見せる中、交渉方針の明確化や情報開示手法の構築などを政府に対して働き掛けるよう求めた。
JA塩尻市の西村泰博理事長とJA洗馬の塩原昭雄組合長が市役所を訪れ、小口利幸塩尻市長に対し要請書を手渡した。要請書の中で両JAは(1)国民への十分な情報開示と併せて、速やかに国内の利害関係者との相談・協議を行う枠組みをつくり上げ、交渉戦略に反映させること(2)農林水産分野の重要5品目などの聖域が、確保できないと判断した場合の即刻交渉脱退―など4項目を国に要請することを求めた。
これを受け塩尻市長は「言うべきことは言っていくのが行政の使命だ」と話し、市として国に対し要望書を提出する姿勢を示した。