うまいくだものコンクール、シナノスイート部門、湯本さん最高位

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県果樹試験場で開かれた「うまいくだものコンクール」

長野県とJAグループなどでつくる県園芸作物生産振興協議会は21日、果実品評会「うまいくだものコンクール」のシナノスイート部門を須坂市の県果樹試験場で開いた。県を挙げて生産振興を図る品種について品目別に開いており、リンゴ「シナノスイート」は11回目。県内全域から55点が出品され、山ノ内町の湯本将平さんが最高位の関東農政局長賞に輝いた。
今年は春先の凍霜害により、果皮の変色や変形果が生じやすい生育環境にあったが、出品された果実の品質は総じて良好だった。審査は玉ぞろい、重さ、色沢、糖度などの項目別に採点され、最高位の湯本さんの果実は最高得点だった。審査した関係者は「着色や形のそろい具合が見事」と驚いていた。
ただ、出品された果実は7月の猛暑や9月の大雨、台風の影響など気候変動が激しかったこともあってか、糖度が14を下回るものが目立った。審査委員長を務めた同試験場の小林文彦場長は「生産者は栽培管理には特に気を使った年なのではないか」と話した。
最高位に次ぐ主な入賞者は次の通り。
▽県知事賞=小林和幸(山ノ内町)▽県園芸作物生産振興協議会長賞=遠藤喜郎(松川村)、湯本幸男(高山村)

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