ホオズキ振興さらに、規格厳守など確認

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生産出荷反省会に参加する生産者

JAみなみ信州花き部会ほおずき班は、ホオズキの生産出荷反省会を開いた。高齢者でも栽培しやすいため同JAは生産振興に力を注いでおり、花きの主力品目に成長した。ただ、今年度の売上高は前年比5%減だったことから、来年度は出荷規格の厳守や栽培技術の向上を目指す方針で一致した。
同JAは、中山間地農業を活性化するため、有害鳥獣に強く、高齢者でも栽培できる花きの生産振興に力を注いでいる。昨年は同JA花き部会が第42回日本農業賞の集団組織の部で大賞を受賞した。この中で、ホオズキは主力品目の一つとして、盆向けに関東、中京、関西方面に出荷されている。
同JAでは現在62戸がホオズキを生産する。2012年度の出荷額は4300万円で花き出荷総額の1割弱を占め、ダリアに次ぐ品目に成長した。ただ、13年度は同4100万円で、前年より5%減少した。
反省会には生産者30人、市場関係者4人と同JA役職員、全農長野の担当者が参加。市場側から名港フラワーブリッジの山内慎二さんが、売り上げ減少の原因として、規格の甘さや推進単価の高さ、要望した品が来ないことなどを指摘。「実際に市場を視察して、消費者や他産地の動向を確認し、どうしたら売れるのかを自ら学んでほしい」と生産者に呼び掛けた。
同JA営農部の担当者は「出荷規格の厳守、秀品生産する技術の浸透、市場との正確な情報のやり取りなどを心掛けて5000万円の産地を目指す」と意欲を示した。
同班長の村澤徹さんは「今までの出荷方法や生産方法を見直し、市場や消費者の要望に応えるように取り組む」と語った。

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