加工用トマト、遊休地で栽培

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JAの若手職員らが加工用トマトを栽培するカシファーム(長野県大桑村で)

JA木曽の職員、柏平公次さん(40)は、大桑村長野でJAの若手職員や地域の若者とジュース用加工トマトを栽培している。増加傾向の遊休農地を少しでも減らしたいという思いと、「木曽で栽培していない品種に挑戦してみよう」というチャレンジ精神から始めた。JA職員や地域の若者が賛同し、12人ほどが参加している。
農地は「KASHIFARM(カシファーム)」と名付けた。面積は10アールほど。JAの営農指導員に指導を受けながら、5月初めに800株の苗を定植、6月下旬の作業では60センチほどに成長し、込み合ってきた枝を広げる株分け作業と追肥、消毒などをした。
加工用トマトはナガノトマトとの契約で栽培しており、隣接する木祖村でもハクサイの出荷調整代替品として栽培を始めた。柏平さんは「JA職員でも農家出身ではない者が多く、野菜を作ったことのない人もいる。野菜作りを通して組合員とのつながりを強くしたい」と話す。今後は、耕作面積を拡大し、将来は加工トマトの一大産地に育てたいと意気込む。

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