果実の有利販売へ、市場側と意見交換

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果実出荷販売推進大会の様子

JA須高果実専門委員会は18日、須坂市のJA本所で果実出荷販売推進大会を開いた。部会役員、重点取引市場21社、長野農業改良普及センター、全農長野、JA役職員ら約120人が出席し、凍霜害被害の報告や品目ごとの生育状況、出荷販売取扱方針について協議し、今年度の市場の取り組みや、産地からの要望について意見交換した。
りんご部会では、「シナノゴールド」といった黄色系リンゴの今後の動向に意見が出た。また、出荷量の多い東北産に対抗する販売方法についての意見も出た。さらに、他県にないオリジナル性の強い「秋映」を生かした生産振興と、食味の評価が高い「シナノスイート」、サンふじのブランド力を生かし、高単価商材を目指した商品生産が重要であることを確認した。
ぶどう部会はこれまで、消費者ニーズの高い種無しの「巨峰」への取り組みを強化してきた。また、県オリジナル品種「ナガノパープル」「シャインマスカット」の生産振興をしているが「数量の増大により価格の維持ができるのか」といった質問も出された。
桃、プルーン、梨、新興果樹の部会では、桃の販売見通しと対策を確認し、プルーンや梨などは、食味重視による銘柄確立を再確認した。
大会に出席した市場関係者からは「JA須高は県内一の果樹産地として新品種への取り組みや品質の良さ、安定した数量はもちろん、安全・安心対策にも優れているので今後の販売も期待をしている」と報告があった。
同JA販売企画課の滝澤聖課長は「今年もJA須高ブランドを確立するために、消費者ニーズに即した品目づくりや産地PRにも力を入れる」と話した。

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