地区住民やオーナーらと田植えをする様子
小谷村で1日、県内外からくる棚田オーナーと家族らによる、田植えの最盛期を迎えた。オーナー制度による米作りは今年で8年目。この日は同会員の地区住民やオーナーと家族や友人ら30人余りが集まり、「コシヒカリ」やもち米の苗を手植えした。
同村では南小谷地区の平間農業生産組合が荒廃地を再生した棚田を造成。オーナー制度を設けた。今年は関東・関西方面などから11組が応募した。
神奈川県のオーナーは「米作りだけでなく、地域の皆さんと交流できるところも魅力」と話した。地区の農家は「3年ほど前から棚田の再生が増えてきた。昔の風景がよみがえるようだ」と田んぼを見つめていた。
同村のオーナー制度はこのほか、中谷郷が元気になる会、池原ファーム、伊折農業生産組合、川内地区の4地区で取り組んでいる。村全体で67組のオーナーが約1ヘクタールで米作りをしている。各団体は、昼食に新鮮な野菜などの料理で田舎ならではのもてなしをして好評を集めている。
オーナーによる稲刈りは、9月末から10月にかけて予定されている。棚田を中心に遊休農地復興と地域活性化に期待がかかる。