再任されあいさつする矢澤組合長
JAみなみ信州はこのほど、飯田市高羽町の飯田文化会館で、第16回通常総代会を開いた。
766人の総代中、本人413人、書面335人、委任状1人の合計749人が出席し、事業報告、事業計画、役員の選任など9議案を協議し、全案が可決した。
2012年度は、自然災害による大きな被害はなく野菜、果樹の生育も順調だったため、農畜産物販売高162億6200万円(計画比103.8%)は前年を上回り、信用事業、共済事業においても計画を上回った。しかし販売事業、購買事業などは計画未達成で、事業総利益70億1000万円(同99.7%)、事業利益1259万円余り、当期剰余金2億4600万円となりいずれも前年を下回った。
同JAの矢澤輝海組合長は「組合員の高齢化が進み、農業、JAを取り巻く環境はますます厳しくなることが予想される。さらに今年は4月の凍霜害により果樹が甚大な被害を受け、果樹栽培をしている組合員にとって大変苦しい年となった。JAとしても農家所得確保策や支援策を迅速に講じていきたい」とあいさつした。
田内市人専務は「今後のJAの最も重要な課題は、農業従事者の高齢化による農家の減少対策。組合員との関係を再構築するために、次世代組合員加入促進とともにJA活動への参画と支所活動の強化を進め組織基盤の充実を図っていく」と話した。