米はどのように育つの、力込め「田起こし」に挑戦

「米はどのように育つの、力込め「田起こし」に挑戦」の画像
固くなった土を力いっぱい耕す児童ら

JA信州諏訪は今年度、次世代の担い手づくりに向けた食農教育活動の一環として、岡谷市の田中小学校5年生2クラスを対象に、米づくり体験を行う。このほど、初回となる作業が行われ、同校のグラウンド横にある水田で、田起こしをした。児童らはスコップやくわを使い、固くなった土を力いっぱい耕した。
参加する児童39人のうち、家で米づくりをしているのは1人だけ。そうした中「自分たちが食べている米が、どのように育つのか、身をもって体験してほしい」と担任の山粼みのり教諭は話す。
児童らは、土の中から出てきたカエルやミミズなどに驚きながら作業。米作り指導に当たる同JAの平林正一担当が「ミミズは、土を植物が育ちやすい良い状態に変えてくれる。生き物が多い田んぼは、環境が良い証拠」との説明に、感心した様子で聞き入っていた。
この体験学習は、花作りや保育園との交流などをする同校の「総合の時間」を利用して取り組む。水田の面積は2アール程で、「ひとめぼれ」を作付けする。
23日に代かきを行い、6月3日に田植え、10月に稲刈りを行う他、米作りを通して感じたことなどを絵や作文にまとめ、諏訪農業経営者協会などが開く、作文図画コンクールに作品を出品する予定だ。

MENU