コンニャク 新特産に、大桑村で栽培呼び掛け

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大桑村やJA木曽が開いた冬期農業講座

長野県大桑村やJA木曽は2、3月にかけて、全3回の「冬期農業講座」を開いた。このうち大桑道の駅「木楽舎」の直売所出荷者を対象に、大桑村中央公民館で開いた第1回講座では、新たな特産品としてコンニャクの商品化を提案。参加者に原料となるコンニャク芋の栽培を呼び掛けた。同講座は、村、JA、JA子会社で「木楽舎」を運営する木曽地域振興(株)、木曽農業改良普及センター、地元生産販売組合が共催した。
同村はコンニャク芋栽培が盛んだったが、生産者の減少とともに生産量も右肩下がりが続いてきた。現在「木楽舎」には2戸がコンニャク芋を出荷し、道の駅内のレストランで加工し、提供する料理に利用している。木曽地域振興は、生産者を再び増やし、町産の特色ある農産加工品として直売所でも販売できるようにしたい考えだ。
第1回講座では、木楽舎の昨年の売れ筋ランキングや品質などの課題を示すと同時に、「木楽舎」のオリジナル商品としてコンニャクを売り出すため、栽培を呼び掛けた。コンニャク芋は肥大に年数が掛かるが、栽培管理は比較的手間が掛からないため、多くの人が取り組みやすい品目として提案した。
生産販売組合会長の瓜尾豊さん(62)は、「かつて大桑村はコンニャク芋の産地として有名だった。加工品として販売する取り組みはとてもいいと思う」と話し、特産化に期待を示した。
第2回は野菜作り、第3回では水稲栽培の基礎や大桑村でのカメムシの生態と防除方法をテーマに開き、各講座とも20人以上が参加した。

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