栃木から視察、そば振興学ぶ

「栃木から視察、そば振興学ぶ」の画像
振興会メンバーにそば打ちを実演する中村さん

小諸市のそば屋「草笛」は、栃木県鹿沼市の鹿沼蕎麦(そば)振興会の視察を受け入れた。鹿沼市などからソバ生産者やJA関係者、製粉業者、そば店経営者ら19人が、小諸懐古園内にある「草笛」のそば切り道場を訪ね、そば振興や地産地消への取り組みを学んだ。
信州蕎麦産地表示推進協議会の会長を務める草笛店主の中村利勝さん(82)は視察団に、店の歴史や小諸そばへの思い、自家栽培のこだわりを説明。「信州そばと名乗りながら、県外産のそば粉を使いたくなかった。自ら栽培したそばで地域の食を伝えたいとの正直な思いが、客に伝わったのだと思う」と、人気店となった要因を話した。
また、中村さんは自ら配合や打ち方を解説しながらそば打ちを実演。参加者は、年間約7000人もの受講生が訪れており、県内外でそば店を経営する人も輩出している伝統の技に見入っていた。
同振興会の大森用子会長は「地産地消や新しいことに取り組む熱意に感動した。参考にして鹿沼そばの振興に役立てたい」と意気込んでいた。

MENU