和牛繁殖お任せ 分娩・哺育施設が来月完成、農家の負担軽減

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牛舎の頬値組の建て替えが順調に進む、JA木曽和牛繁殖センター

長野県のJA木曽が大桑村伊奈川で建設を進めている和牛の繁殖・哺育施設が、来月中にも完成する見通しとなった。名称は「JA木曽和牛繁殖センター」に決定。同センターの稼働で、和牛繁殖農家の負担を軽減し、子牛産地の維持につなげる狙いだ。
同JAは、和子牛の生産が販売事業の柱の一つだが、和牛繁殖農家の高齢化が進み、出荷頭数は減少傾向が続いている。このため同センターに母牛を導入し、農家の負担が大きい種付けや分娩(ぶんべん)を肩代わりし、生後3ヶ月程度まで哺育した牛を農家に引き渡す、新たな仕組みをつくる。農家はその後7ヶ月程度の育成だけに専念し、出荷できるようにする。
同センターは、この仕組みの中核を担う施設で、昨年12月から建設が始まった。完成後は徐々に母牛の頭数を増やし、5年後には50頭規模を予定している。
JAは「この施設で繁殖を行えるようになれば、生産者は母牛の飼育の負担なく、子牛の飼育に取り組める」と話している。

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