信州のアスパラガスは食材のオールラウンダー
知っているようで知らない 3つの特徴
その1 アスパラは新芽を食べている
アスパラは正しくはアスパラガスと言い、クサキカズラ科の多年草です。「たくさん分かれる」という意味のギリシャ語が語源で「新芽」を表すのだとか。アスパラを食べるのは、竹の新芽である「タケノコ」を食べるのと似ています。通常畑に植えてから3年目で収穫ができるようになり、ピークが4~5年目で、10年目くらいまで収穫ができます。伸びるのが早く、朝と夕方の2回収穫するのです。
その2
ちょっとユニークな
アスパラの種まき
アスパラガスの種まきはちょっとユニークです。土のくぼみに種を入れていくのですが、使う道具は「野菜播種板(やさいはしゅばん)」という上下に2枚の板が重なり、それぞれに穴が空いているもの。まずはアスパラガスの種を上の板にザーッと出し、両手で板を抱えながら、穴に種がはまるように左右に動かします。このあとトレーの種に土をかぶせ、水をあげ、被覆して25度設定のハウスに10日ほど置くと発芽します。
その3 アスパラの栽培は温度管理が大切
アスパラ栽培の中で一番気を使うのが温度管理です。寒い3月には温度が適温に上がるようにハウスの中で更にもう一枚シートを被せていますし、日中の温度が上がりすぎるときにはハウス内が30度を越してしまうので、ハウスを空けて外気が入るよう温度を下げます。赤ん坊を世話するのとよく似ています。
出典:JA長野県ウェブマガジン「長野県のおいしい食べ方」