知っているようで知らない 3つの特徴
その1 サクランボに最適な温度は12度
加温ハウス、雨よけ栽培により生産されているサクランボ。その育成に最適な温度はおよそ12度といわれています。4月頭から収穫されるサクランボですが、信州の初春はまだ朝晩、冷え込みます。ハウスでは収穫前の3月頃まで夜通しハウス内を加温し、サクランボの育成を見守っています。
その2 大きく甘い実に育てるために
サクランボをより大きく甘く育てるために「摘果」「摘花」が行われます。摘果は、育ちはじめた実を摘むこと。実が小さな内に数を抑え、ひとつの実により多くの栄養が行き渡るようにします。摘花は実のる前の花を摘むこと。実の育成状況を見ながら判断できる摘果に対し、摘花は樹への負担を抑えることができます。
その3 実にたくさん太陽の光が注ぐように
温度調節、摘果、摘花とともに欠かせないのが「葉上げ」という作業です。大きく育った葉っぱを枝の上で数枚に束ねて、実がまんべんなく色づくようにしてあげます。葉を取らないのはサクランボの甘みを失わないため。栄養分を実に送ってくれる葉は、上げる際にも破かないよう丁寧に扱います。
出典:JA長野県ウェブマガジン「長野県のおいしい食べ方」