特産「王滝かぶ」、収穫から漬け込み

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湯通ししたカブ菜とすんきの種を混ぜる生徒

王滝中学校1年生6人は、JA木曽女性部王滝支部の部員らの協力で、食農教育体験学習をした。王滝村特産品の「王滝かぶ」の収穫から、カブとすんきの漬け込みを体験した。
JA木曽王滝支所近くの畑で、9月8日に生徒が種まきした王滝カブを収穫し、太さが5~10センチくらいの物を茎葉と切り分け、JAの漬物加工場で洗浄した。洗浄後はカブに塩をまぶして漬け込んだ。後日、カブは酢と砂糖で本漬けにする。
乳酸発酵を利用した無塩の漬物「すんき漬け」にも挑戦した。収穫したカブ菜を洗浄した後、熱湯に通した菜を漬物用のポリだるに入れ、すんきの種を混ぜて漬け込んだ。生徒はたる2杯分漬け込み、うち1杯は学校給食で食べる。
大倉聖矢君(13)は「カブ菜の洗浄は冷たくて大変だったが、すんきを漬ける作業は温かくて楽しかった。家でも漬けてみたくなった」と話した。
JA王滝支所の村上隆支所長は「すんき漬けは、先人の知恵で乳酸菌の酸味を利用した塩を一切使わない伝統食。絶やさないよう引き継いでもらいたい」と話した。

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