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生態を知って早期防除を クビアカツヤカミキリ対策で農薬無償配布 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Sep 29, 2026, 1:30:00 AM

長野県は9月29日、東御市のラ・ヴエリテで「クビアカツヤカマキリ防除説明会」を開き、東御市と上田市の一部地域でモモやプルーンなど対象品目6品目を生産する農家に、特定外来生物クビアカツヤカミキリの緊急防除に使う農薬を無償で配った。クビアカツヤカミキリの生態を説明したうえで、参加した生産者30人に渡し、早期防除徹底のため散布への協力を求めた。30日も配付する。  
11日に東御市常田地区でサクラ3本への被害が確認されたことを受け、繁殖力の強さから発生初期の緊急防除を徹底するための取り組み。同市内の被害の確認後、県・市・JA信州うえだが連携し、緊急調査、パトロールのほか、生産者・地域住民へ向けて対応方法の周知と情報提供の協力を呼びかけてきた。
JAでは、東御市内での被害発覚後、3km圏内の核果類園地リストアップの依頼を受け、すぐに同園地の緊急巡回を実施。さらに、東御市内での生産部会研修会等で危険性の周知と対応方法の説明を行っている。
農薬の配布対象は、「防除対象地域」(東御市内の被害発生地区から3km圏内の地域と、上田市の本海野・塩川地域)の農地で、対象品目のモモ(ネクタリンを含む)、スモモ、プルーン、オウトウ、ウメ、アンズを生産・販売している生産者。JAでは、東御市内での生産部会研修会等で周知したほか、対象者へ個別に連絡し、緊急性の共有と参加を呼びかけた。
会場では、クビアカツヤカミキリの生態をはじめ被害や痕跡の見分け方を示した後、配付薬剤を使った防除方法を詳細に説明した。今回配布された薬剤は、モモ類(モモ・ネクタリン)・すもも(プラム・プルーン)用に「アクセルフロアブル」、おうとう・あんず・うめ用に「アクタラ顆粒水水溶剤」。この日は、栽培面積に応じて必要量を配付した。
県担当者は、「いま、1年目・2年目の幼虫がフラスを出しており、見つけやすいとき。ぜひ園地確認をして、早期防除をお願いしたい」と呼びかけた。また、「同JAの東御市エリアはブドウの栽培が盛んな産地で現在収穫期でもあり、薬剤の使用については他作物に飛散の内容十分に注意してほしい」と、重ねて注意を促した。
上田農業農村支援センターによると、農家だけでなく一般市民からも、庭木なども含めて「フラス」らしきものの発見通報が寄せられており、順次判定作業が進められているという(29日現在では、新たな被害は確定されていない)。
JA信州うえだ果樹部会東部支会の成澤聡支会長は(70)は、自身もリンゴのほか夏場の収入としてモモ・プルーンを栽培しており、「市内での被害発生にはかなり危機感がある。今日の説明をよく聞いて対応したい」と、強い意志を示した。また参加者のなかにも、「JA管内全域を対象とした防除体系を組み取り組んではどうか」と、危機感を募らせる生産者もいた。
上田地域農業農村支援センターの小林佳昭所長は、「今後天候が回復したら速やかに防除をお願いしたい。また園地点検も実施していただき、異常があればすぐに関係機関へ相談してほしい」と、参加者へ重ねて呼びかけた。また、JA・市と協力して、早期対策で被害を防ぎたい考えをあらためて示した。
配布対象者で両日の参加が困難な場合は、10月5日から9日までに限り、上田地域農業農村支援センターへ連絡することで配布を受けられる。
◇配布連絡先:上田地域農業農村支援センター技術経営普及課 電話0268-23-1260

※自家用や庭木のウメやサクラについての異常は、市町村へ相談してほしいと説明した。