JA信州諏訪女性部は2026年度、諏訪地域の特産「寒天」の歴史や調理方法の調査に力を入れている。8月、松木寒天産業株式会社(茅野市)の見学や、各々の得意レシピでの試食会を実施。9月中に取組みをまとめ、「諏訪地域が世界に誇る特産品~寒天は食の芸術だ!~」をテーマに、その魅力を広く発信していきたい考えだ。
JA長野県女性協議会の取組みで、「郷土食」に関する活動発表を行うことから、当女性部では寒天を選び、調べることになった。
8月3日、藤森洋子部長ら本部役員とJA職員計10人が松木寒天産業株式会社を訪問し、寒天の歴史や製法を学んだ。
諏訪地域では約200年前、茅野市の小林粂左衛門が、関西で製法を学び、持ち帰ったのがきっかけ。農家の副業として、食物繊維が豊富な「角寒天」の製造が始まった。以前は各地に角寒天の適地があったが、気候変動の影響で、世界で諏訪地域のみになったという。現在、7社で製造している。
同社では12月から2月、約20日かけて製造する。原料の海藻「テングサ」のうち、廃棄となる8割を肥料として農家に提供。無駄のない寒天作りに努め、SDGsに繋げている。
8月24日の本部委員会で、同社での学びをまとめたスライドショーの内容を協議し、部員が結婚当初から使っている寒天専門書に「寒天は芸術品」と記されていたことなどを参考にしながら、加筆修正した。さらに、各々が得意レシピでつくった一品を持ち寄り、皆で試食。家庭での食べ方を調べた。
料理は、野菜や卵、くるみなど昔ながらの天寄せや、富士見町の特産「赤いルバーブ」やサイダー、コーヒー、抹茶などを入れたデザート系など14種類が集まった。全種類を一皿に並べると「まさに、個性豊かな〝芸術品〟が集まった」「一つとして同じ味にならず、すごい」などと、感嘆の声があがった。今後は、それぞれのレシピを取りまとめ、発表に向け準備を進める計画だ。
藤森洋子部長は「どの料理もとてもおいしく、改めて寒天はさまざまな食材と合わせることができると思った。食物繊維が豊富で、高コレステロールや血糖値の改善にも役立つのもうれしい。ぜひ地域の特産でオリジナル寒天料理を作ってほしい」と話している。