JA信州諏訪が県内トップの生産量を誇る「リンドウ」が7月14日、出荷本格化を迎えている。2022年に部会は解散したが、必要経費が比較的抑えられ、販売単価が良いことから2026年度、出荷数量が増加。歴史ある産地の再興に向け、若手生産者も仲間入りし、一丸となって着実に歩みを進めている。
7月上旬現在、出荷数量389ケース(前年対比300ケース増)、販売金額255万2100円(同188万1050円増)。7月下旬から8月上旬の最盛期に向け、好発進している。
管内では、1940年から栽培が始まり、1985年には共選の最高出荷金額1億8135万円を達成。しかし以降は生産者・出荷量ともに減少し、2022年に部会は解散した。その後もJAは重要品目と位置づけ、生産者を支援。出荷・販売業務を行い、圃場巡回や栽培指導を続けている。
定植1年目は株の養成期間となるが、適切な栽培管理でその後4年ほど同じ圃場から収穫でき、自身で育苗できるようになれば更に経費を抑えることができる。これらのメリットをPRしながらの先輩農家による若手への栽培提案が奏功し、2026年度は、生産者16人で出荷数量6200ケース(1ケース平均100本)(前年対比2128ケース増)、販売金額4500万円(同1604万1904円増)の達成を目指す。
原村の小林葵さん(26)は2025年から栽培を始め、同年5月末に定植。2026年6月中旬に初出荷を迎えた。
祖母の花き栽培を受け継ぐため、24歳で就農した。品評会で見たリンドウの美しさに感銘を受けていたところ、先輩農家から「一緒に栽培してみよう。若手を引っ張る存在になってほしい」と声がけを受けた。
先輩農家からの現場指導や研修会への参加で、栽培技術を習得。今年度は、同村の20アールの圃場でピンク・白・紫・青と白の複色の品種を栽培。週3日、JA原村営農センターに出荷する。最盛期の日量は30~40ケースになる計画だ。
初出荷を迎え、「露地栽培なので、天候に大きく左右されるのが難しいところだと感じている。しかし、圃場の日当たりが良いので、花色の発色は良く、草丈がしっかりと伸びたのはよかった」と話す。
「リンドウはきれいな花なので育てていて楽しい。また、販売単価が良いのもありがたい。長年にわたり出荷し続けている先輩農家のおかげだ。需要期に合わせてたくさん出荷ができるよう栽培に励み、産地を盛り上げたい」と抱負を語る。