全国で唯一となる、登録された日本ザーネン種の子山羊だけを扱う第77回下伊那子山羊市場が2日、飯田市大瀬木の三尋石集畜場で開催された。JAみなみ信州畜産協議会、同JA、JA全農長野県本部が主催。子山羊市場としても全国的に珍しく、今年も九州や関東方面など全国各地から購買者が集まった。近年は乳用・繁殖用だけでなく除草用やペットとしても注目され、今年もにぎやかに競りが行われた。
市場の前に行った下伊那子山羊共進会では、飯田市の北沢冨久男さん(89)が出品した雄山羊が県知事賞に選ばれた。同共進会では畜産技術協会や飯田家畜保健衛生所の役職員らが審査員を務め、体格や骨格などを評価した。北沢さんは飼育を始めて2年目。昨年も雌の部で特別優秀賞を受賞。北沢さんは「素直に評価されたことが嬉しい。鎖につながずに自由に放牧している。大切に育てたおかげで素直に成長してくれたかな」と喜びを語った。
27組の購買者が参加した同市場では、飯田下伊那地域で今年3月から4月に生まれた子山羊25頭(雄6頭、雌19頭)が競りにかけられた。群馬県から参加した田部井光明さん(65)はこの日の最高価格となった雄山羊を1頭競り落とした。「下伊那子山羊ブランドの品質の高さに魅力を感じ毎年参加している。今回は共進会で県知事賞を取った子山羊に期待を込めて繁殖用に購入を決めた」と話した。雄の平均価格は77,550円(税込)で、最高価格は110,000円、雌の平均は77,579円、最高価格は96,000円、全頭平均では77,572円だった。
同JA営農部畜産課の仲平信二課長は「地域に根付く山羊飼育の伝統を継承するため、節目となる第80回開催に向け今後も生産者と協力していきたい」と話した。
共進会の入賞者は次の通り
▽県知事賞=北沢冨久男さん(飯田市)◇雌の部▽特別優秀賞=三池一矢さん(大鹿村)▽優秀賞=一英明さん(飯田市)▽優良賞=横前修さん(喬木村)◇雄の部▽特別優秀賞=北沢冨久男さん(飯田市)▽優秀賞=城田政治さん(阿南町)