JA上伊那米穀部会は6月23日、伊那市のJA本所で水田農業経営専門部懇談会を開いた。米の生育状況や販売情勢を共有し、生産者とJAが連携して安定した経営と販売につなげることが目的。栽培面積10ヘクタール以上の生産者やJA役職員、JA全農長野、取引先の関係者ら98人が出席し、今後の米業界の展望について情報を共有した。
管内で毎年基準としている伊那米総合試験地の生育状況は、6月12日時点で草丈は平年よりやや高く、茎数は平年比1.2倍以上となった。日平均気温も平年を2度ほど上回って推移し、藻の発生が多いことから、JA担当職員は雑草の除去に努めるとともに、中干しの実施を呼びかけた。
懇談会には、上伊那産米の約3割を取引している伊藤忠食糧株式会社や株式会社ファミリーマートの担当者も出席し、需要と供給などについて説明した。(株)ファミリーマートは、上伊那産米を使用したおむすびや弁当などを販売しており、担当者は「近年は商品の価格高騰により、消費者の購買意欲が減少している」と説明。「品質の確保に努め、消費者に選ばれる商品の販売に取り組みたい」と話した。
同JAの西村篝代表理事組合長は「組合員の声を政策に反映させ、経営の安定や所得向上を目指す農政運動への理解を深めてもらうことが重要。単年度ではなく、長期的に安定した販売に努めていく」と話した。