JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は6月1日、伊那市の株式会社JA菜園の圃場でアスパラガス新規生産者現地講習会を開いた。定植1~2年目の生産者や来年以降に新規で栽培を始める予定の生産者ら計26人が参加した。アスパラガス栽培では定植後3年間の管理が特に重要なことから、基本的な栽培管理や夏芽の収穫量の確保に向けた立茎管理などを確認した。
アスパラガスは同JAの主力品目の一つ。同専門部では2026年度、出荷量約453万束(1束100グラム)、販売高約6億8000万円を計画している。
全国的な春芽の出荷量は、4月下旬から5月上旬にかけての低温の影響もあり、前年を下回っている。一方、管内では3月9日から出荷が始まり、5月中旬時点のJA全農長野の販売実績は約97万束となった。上伊那産のアスパラガスは出荷が順調に進み、太物率が高いことから価格も堅調に推移している。同専門部は、栽培管理の徹底で夏芽の収穫量向上を目指す。
講習会では、同JAや長野県野菜花き試験場の担当職員が生育不良の要因や病害虫防除などについて説明した。試験場の担当職員は「高温多湿を好む茎枯病や斑点病の対策には雨よけ栽培が効果的」とし、排水対策や下枝かきなどの作業で立茎期の感染拡大を抑えるよう呼びかけた。
同JAの担当職員は「定植後の3年間は生育が旺盛で、良質な株づくりに最も重要な時期。下枝を適切に取り除くことで風通しが良好になり、株元にも光が当たるため、夏芽の着色が向上し販売面でも高単価につながる。わからないことは担当職員に積極的に相談し、一本でも多く高品質なアスパラガスを出荷してほしい」と話した。