岡谷市のJA信州諏訪すわこ営農センター田中線センターは5月23日、同市農業技術者連絡協議会の「シルクスイート体験事業」、同市の「シルクスイートオーナー事業」を支援した。同センターの森山直光所長代理が、参加者14組計20人に同市で特産品化をめざすサツマイモ「シルクスイート」の定植方法を説明した。今後、参加者や市が栽培管理を行い10月初旬の収穫をめざす。
「シルクスイート」は、シルクのようになめらかな舌ざわりで甘みが強いことが特徴で、全国で人気の高い品種。同市が明治・大正時代に日本の製糸業の中心地で「シルクのまち・岡谷」と呼ばれていたことから2017年度、同協議会が普及を始め、特産品化を進めている。
「シルクスイート体験事業」は2021年から、市民を対象に毎年行っている。農業体験の場の提供、「シルクスイート」の更なる認知度の向上が目的。参加者はマルチ張りから体験し、定植後は自身で栽培管理を行う。
「シルクスイートオーナー事業」は2022年から、市外在住者を対象に毎年行っている。市での思い出を作ってもらい、定期的に足を運んでもらうきっかけづくりとしたい考えだ。定植後は市の担当者が栽培管理し、参加者にはSNS等で成長状況を伝える。収穫時には集まってもらう。
同センターは同協議会のメンバーであり、同市の市民農園で10年以上にわたり栽培指導にあたっていることから両事業を支援し、講師を務めている。
森山所長代理はまず、定植作業を実演。畝を立ててマルチを張り、植え付け器を角度約45度に刺して穴を開ける。その穴に苗を植え、葉焼けを防ぐためにわらを敷いた後、潅水した。参加者はアドバイスをもとに、約30センチ間隔で苗10本を定植した。1本からサツマイモ約4個の収穫を目指す。
「シルクスイート体験事業」に参加した岡谷市の森田理誠さん(55)は「離れて暮らす子どもがサツマイモが好きなので、送ってあげたい。週1回は畑を見に来て、成長を楽しみにしたい」と期待を込めた。
森山所長代理は「サツマイモは肥料がほぼ必要なく、作りやすい品目。今回の栽培の普及が、岡谷市の特産化・農地の維持の一助になればうれしい」と話した。